2011年04月29日

災害ボランティア活動時の服装

まずは、下記を見てから読み進めてください。
http://rsy-nagoya.com/rsy/common/pdf/suigai-manual.pdf
基本は上記PDFで確認できるものです。

作業時の服装
私の作業時の服装ですが、作業用サロペット(オーバーオール)、フリース素材のトレーナー、フリース素材の上着、セパレートタイプのカッパ、安全靴(ブーツタイプ)、手は軍手とビニール手袋の二重装備、マスク、頭はタオルを巻いていました。

・作業着
つなぎでもジーンズでもジャージでもいいと思います。
ただ、とにかく汚れます。
汚れるだけでなくヘドロの場合は臭いが取れません(悪臭です)。
ですので、私は作業用サロペットの上にセパレートタイプのカッパを着用していました。
作業する現地までは、人様の車に載せてもらっての移動です。
ですので、帰るときに汚れたまま車には乗れません。
ですので、カッパを着用していれば、それを脱いで、スーパーのビニールにでも突っ込んでおけば、車を汚さずに乗車できます。

・フリース素材の服
フリース素材のメリットは、軽いこと、そして濡れても乾くのが速い(速乾性)、蒸れにくい(通気性が良い)洗濯が簡単(速乾性、素材が丈夫)、安価(ユニクロでOK)といったところです。

・カッパ
私はセパレートタイプのカッパ(合羽・レインウェア)を着用していました。
上下それぞれ250円で、合計500円の安いものです。
ホームセンターで購入しました。
使い捨てと割り切ったほうが良いです。
とにかく想像以上に汚れて、臭いがつきます。
パタゴニアやモンベルといったブランド品の高級なものは避けたほうが良いでしょう。
ポンチョタイプのものは、動きにくいです。
スコップ作業で前かがみになることが多いですから、ポンチョタイプは前に垂れてきて邪魔になってしまうのです。

・安全靴
私は安全靴(ブーツタイプ、ベロクロで留める)を持参しましたが、長靴のほうがいいです。
できれば、丈が長く、底の厚い、上部を紐で縛ることできるタイプ(足と長靴の間に水やモノが入らないようにできる)のものが望ましいです。
私が安全靴を選んだ理由は、長靴は足が靴の中で動きやすいために豆ができやすく、靴擦れがしやすいという理由からでした。
ですが、実際は長靴のほうがよいです。
その理由は、安全靴の場合、ベロクロ(もしくは紐)といった部分に、ヘドロがついてしまい落ちない(重くなる)、水洗いをしてもそれが落ちないからです。
作業着のところでも書きましたが、帰りは人様の車に乗車します。
そのために靴を洗う必要が出てきます。
そのときも長靴ですと比較的簡単に水で洗い流せます。ですが安全靴の場合はそうではありません。
(*もちろん洗い流せる水がない場所では、対処法は変わってきます)
2日目からは、ボランティアセンターで長靴をお借りしました。(やっぱり豆はできました・・・)

・手袋
私は軍手と厚手のビニール手袋(耐油)を持参して使用しました。
濡れるので、軍手だけで作業はできません。
またビニール手袋だけですと、私の場合「心理的な不安」がありました。
結構割れたガラスを拾う作業があるので、ガラスでビニール手袋が切れたときのことが不安だったのです。
実際に、チームで一緒に活動した方が手を切りました(ビニール手袋のみ)。
ビニール手袋の下に軍手があると、心理的に安心感があります。
ですので、ビニール手袋はジャストサイズより若干大きめのサイズを購入しました。

・下着
下着はもちろん普段使用しているものでかまいません。
ですが、できれば化学繊維(ポリエステル等)のものが良いと思います。
作業ではかなりの汗をかきます。綿(コットン)は、汗を含んで濡れてしまうと乾くのに時間がかかるのですね。
そうすると体温が奪われて体力が消耗します。
化学繊維は、繊維自体が水分をほとんど吸わず、繊維と繊維の隙間から汗を吸い上げて、蒸発させます。
速乾性に優れた化学繊維のほうが素材としてはおすすめです。(化学繊維でアレルギー反応が出てしまう方は、その限りではありません)

・マスク
私が持参したのは、軽粉塵タイプという立体型でまるっこいマスクです。
5枚セットで300円程度のもの。
ですが、実際に使用してみるとサイズは小さく、結構上下に動いてしまいました。
ですので、まずは普通の四角いマスクをして、その上に持参したマスクをしていました。
あまり高額なものは必要ないと思います。

・ゴーグル
持参しましたが実際には使用しませんでした。
風が強い日は砂埃が舞い、泥掻き作業では目に跳ねる可能性もあるので、使用したほうがいいかもしれません。
ただ視界が悪く、曇ってよく見えなくなるんですよね。
でもコンタクトレンズ使用者は、目の異物混入は激しい痛みに襲われるかもしれませんので使用したほうがいかもしれません。
200円程度のもので十分だと思います。

・ヘルメット
ヘルメットを使用する時というのは、その割り当てられた作業環境にもよると思います。
ヘルメットは借りれますので持参する必要はないです。
私はタオルを頭に巻いて作業していました。
帽子などでも良いと思います。
何かしら少しでも頭をカバーするものを被ったほうがいいでしょう。

・荷物
車で現場まで移動しますので、荷物はその車の中に置き、最低限のものだけ身に着けて作業をします。
ウエストポーチも持って行きましたが、実際の作業時には邪魔ですので、身に着けませんでした。

・昼飯
作業時間がお昼を挟むので、昼飯を事前に購入して持参します。
テーブルと椅子があるわけではないので、それを踏まえた食べやすいものが良いと思います。
私はオニギリをコンビニで購入して行きました。
その他足りないときの補助食として、カロリーメイトを持参していきました。
あと飲み物も忘れずに。
私は500ミリリットルのペットボトル2本を持参。
1本はミネラルウォーター、もう1本にスポーツドリンクという構成にしてました。
ミネラルウォーターは怪我したときに傷口を洗い流せるといった汎用性も兼ねて。
スポーツドリンクは、身体に吸収されやすいように電解質(塩分)を含んでいますので、作業時の水分補給にはミネラルウォーターより好ましいです。
そしてカロリーメイトのような行動食は、ドライタイプで通常の食事よりも水分が少ないので、いつもよりも大目の水分を補給したほうがいいようです。

・救急セット
ファーストエイドキットともいいます。
現場に持参するのは最低限のもので良いと思います。
私は絆創膏(バンドエイド)、消毒液、ウェットタオル程度でした。
私自身はウェットタオルしか使用しませんでした。
ただ同じチームの方が作業中に手を切ったりしていたので、最低限自分で応急処置ができるものを持参したほうがいいでしょう。(傷口からの破傷風感染の恐れがあります)
ウェットタオル、ウェットティッシュは、昼食時の手拭等でも使用。
最近は消毒、除菌といったタイプのものが200円程度で出ています。



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Posted by 宮城ボランティア体験談 at 20:12│Comments(2)持ち物について
この記事へのコメント
貴重な経験、情報をありがとうございます。
あなたから受け取った情報を元に被災地へ向かいます。
素直に感謝ですm(_ _)m
Posted by JakDanials at 2011年06月24日 01:56
とても参考になりました!
ありがとうございますm(_ _)m
Posted by saki at 2011年07月08日 23:25
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    コメント(2)